【解決編】「クロール済み – インデックス未登録」と1年戦って、最後はAIで静的化して抜け出した話
公開日: 2026/6/23
長かったです。本当に長かった。
1年近く付き合ってきた「クロール済み – インデックス未登録」「検出 – インデックス未登録」が、ようやく落ち着いてきました。記事は書いているのに検索結果にほとんど出てこない、あの「存在はしているのに、Googleからは透明に見えているサイト」の状態から、やっと一歩抜け出せた感じです。
先に結論を書いておくと、最終的に効いたのは「WordPressをやめて、AIの力を借りて静的ファイルに作り直す」という、わりと思い切った方法でした。やってみたら、未登録のページが少しずつ減って、昔のようにアクセスが戻ってきたんですよね。
ただ、きれいなサクセスストーリーではありません。後半に書きますが、ドメインを何度も行き来した代償で、評価(いわゆるページランク的なもの)はほぼゼロ。なので「復活」というより、「もう一度、ゼロから育て直す」スタートラインに立った、という感覚に近いです。
そのあたりも含めて、日記のような温度感で残しておきます。同じところでつまずいている人の、回り道が少しでも減ったら嬉しいです。
前回までのあらすじ(インデックス地獄シリーズ)
ここに至るまで、同じテーマで何本か記録を残してきました。経緯から読みたい方はこちらからどうぞ。
- ドメインを再取得したのにインデックスされない…苦しみの記録:愛着のあるドメインを再取得して1000記事以上を復元したのに、インデックス済み1件/未登録1003件という衝撃から始まりました。
- “インデックスされない地獄”の原因を一つずつ潰した記録:sitemapの二重生成、canonicalの混乱、複数ドメインへの記事重複など、技術的な原因を洗い出していった回です。
- SEO評価を引き継ぐ301リダイレクト完全ガイド:移行で必須の301を、1対1で正しく設定するためのまとめ。
ここまでで「できること」はかなりやったつもりでした。それでも完全には戻らなかった、というのが今回の出発点です。
そもそも、この2つのステータスって何だろう
パニックになりかけたとき、まず言葉の意味を整理したら少し落ち着けました。
- 検出 – インデックス未登録:URLの存在は知られているけれど、まだクロール(中身の取得)すらされていない状態。順番待ちに近い感じです。
- クロール済み – インデックス未登録:クロールはされたけれど、検索結果に載せる対象には入れない、と判断された状態。
一般的には、この2つは「内容が薄い」「他ページと似すぎている」「サイト全体の評価がまだ低い」みたいな、中身や信頼性の話で起きることも多いそうです。だから最初は自分の記事の質を疑いました。でも、うちの場合はどうやら少し事情が違って、土俵に上がる手前の“地図”のほうが壊れていたみたいでした。
いちばんの正体は、自分でも忘れていた「ブラックボックス」だった
振り返ってみて、これがいちばん書いておきたかった部分です。
長くサイトを運用していると、その時々で「お、これ便利そう」と思いついて、プラグインを入れたり、設定をいじったりしますよね。当時はちゃんと理由があったはずなんです。でも、時間が経つと、自分でも「何のために入れたんだっけ?」を忘れてしまう。
そうやって思いつきで足してきたものが、何年もかけて静かに積み重なっていきます。SEO系のプラグイン、サイトマップを作るプラグイン、キャッシュ系、リダイレクトをいじる設定——。一つひとつは小さな選択でも、気づいたときには、
- sitemapを生成するものが複数同居していて、どれが正なのか分からない
- canonical(正規URLの宣言)が、いつ入れた設定なのかページごとにバラバラ
- リダイレクトのルールがあちこちに散らばって、互いに噛み合っていない
という状態になっていました。誰かが派手に壊したわけではなくて、過去の自分の「ちょっとした思いつき」が、忘れられたまま堆積して、ある日かみ合わなくなっていた。これがいちばん厄介でした。
厄介なのは、こういう問題は表からは見えないところ。サイトは普通に表示されるし、記事も読める。なのに裏側では地図がぐちゃぐちゃで、Googleからは「どれを信じればいいのか分からないサイト」に見えていた。まさにブラックボックスで、原因にたどり着くまでが長かったです。
念のため書いておくと、これはWordPressが悪い、という話ではないと思っています。便利だからこそ、つい色々入れられてしまう。そして長く続けた人ほど、その堆積物を抱えやすい——というだけの話で、新しく小さく始めるなら、最初から構成をシンプルに保てば基本は問題ないはずです。
1年以上、WordPressのまま粘ってみた
原因がうっすら見えてからは、教科書どおりの対処をひととおり試しました。
- sitemapを一本化して、Search Consoleにも1つだけ登録
- canonicalを正規URLに統一
- 301リダイレクトを1対1で整理
- robots.txtやnoindexで自分でブロックしていないか確認
- 最後には、思い切ってプラグインを全部停止・削除
「素のWordPressに戻せば、さすがに直るだろう」と思っていました。でも、なかなか戻ってこなかったんですよね。表面上は静かになっても、長年の運用でたまった“澱(おり)”のようなものが、消すだけでは抜けきらなかったのかもしれません。正直、ここはけっこうしんどかったです。気づけば1年以上、ずっとこの問題と付き合っていました。
最後に、AIで静的ファイルに変換してみた
半年待つか、ドメインを変えるか、いっそ作り直すか。さんざん迷った末に選んだのが、サイトの中身をローカルに移して、AIの力も借りて静的ファイルに作り直すという方法でした。
静的サイトにしたかった理由は、難しいことというより、これまで自分を苦しめた“ややこしさ”が、構造的にほとんど消えてくれるから、という感覚的なものでした。
- プラグインがないので、干渉も二重生成も起きようがない
- sitemapはビルド時に1つだけ、正しく書き出される
- canonicalも各ページに1つだけ。Googleが迷う余地が少ない
- 動的な処理がないぶん、表示も速いし、クロールも軽い
- 何がどこにあるか、自分で把握できる。管理がとにかくラクになった
やったことの流れは、ざっくりこんな感じです。
- 1. 今のサイトの中身(記事や画像)を、いったん全部ローカルに退避
- 2. その中身をもとに、WordPressではなくAstro(静的サイトの仕組み)で組み直す。単純な変換作業はAIに任せられる部分が多かったです
- 3. 旧URLが新URLに対応するよう301を整える(考え方は前回の301ガイドのまま)
- 4. 自動生成された正しいsitemapを、Search Consoleに登録し直す
- 5. 公開して、ひたすら様子を見る
「AIで作り直す」と言うと身構えてしまいますが、ゼロからコードを書いたわけではありません。散らかった部屋を、AIと一緒に片付けながら引っ越した——くらいの感覚が、自分には近かったです。
そうしたら、アクセスが戻ってきた
変化は、思っていたよりは素直に表れてくれました。
- 「クロール履歴なし」だったページに、またGooglebotが来るようになった
- sitemapのエラーが消えた
- 「クロール済み – インデックス未登録」「検出 – インデックス未登録」が少しずつ減ってきた
- そして、昔のようにアクセスが戻ってきた
数字が一つずつ動いていくのを見たときは、ほっとしました。おまけに表示も速くなって、管理もラクになって、結果的には「やってよかったな」と思える移行になりました。
ただし、ページランクはほぼゼロ。ここからは育て直し
とはいえ、ここで正直に書いておきたいことがあります。
このサイト、過去にドメインを何度も行き来しているんですよね。新しいドメイン、昔のドメイン、さらに昔のサイト……と、移転と放置を繰り返してきました。その代償というか、当然の結果として、ドメインとしての評価(いわゆるページランク的なもの)は、ほぼ皆無でした。
クロールやインデックスが正常に戻っても、それは「土俵に上がれるようになった」だけ。検索で上位に出るための“積み上げ”は、ほとんどリセットされている状態です。なので今は、もう一度ゼロから、コツコツ育てていくフェーズなんだと受け止めています。
少し寂しい気もしますが、地図が壊れて何も読まれなかった頃に比べたら、ずっと健全。ちゃんと見にきてくれる土台ができた上で、一から積み直せると思えば、わりと前向きな再スタートかなと思っています。
同じ症状で消耗している人へ:いきなり作り直す前に
最後に、当時の自分に言いたかったことを残しておきます。先に書いておくと、「作り直し」は最終手段です。手間もリスクもあるので、まずは順番に切り分けるのが安全だと思います。
- sitemapが実在して、中身が正しいか(URLを開いて、最新記事が入っているか目視)
- Search Consoleでsitemapが「成功」になっているか
- sitemapがプラグインとコアで二重生成されていないか
- canonicalが正規URLで統一されているか
- robots.txtやnoindexで自分でブロックしていないか
- 301が1対1で正しく、ループしていないか
- 中身の重複や薄さ(技術が原因でない場合は、ここが効きます)
ここまで確認しても改善せず、しかも「もう中身ごと整理し直したい」と思えるなら——そのときは、身軽な構成に作り直すのも、現実的な選択肢になると思います。私の場合は、遠回りでしたが、最終的にそれが効きました。
おわりに
今回いちばん身にしみたのは、「Googleに見てもらう前に、見てもらえる状態になっているか」がすべての前提だ、ということでした。中身を頑張る以前に、地図が壊れていたら、そもそも土俵に立てていなかったんですよね。
派手なテクニックより、まず土台がクリーンであること。地味だけれど、ここが効く。1年かけて、ようやく体で理解できた気がします。
長かったけれど、終わってみればサイトはずいぶん身軽になりました。ページランクはゼロからだけれど、それも含めてまた書いていこうと思います。同じように「クロール済み – インデックス未登録」で消耗している人が、少しでも早く出口にたどり着けますように。