自炊が面倒なのは段取りを知らないだけ|煮ている間に洗い、調味料は箱ごと出す

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「自炊は時間がかかるから、時給で考えると高い」とよく言われます。でも、料理の時間が長くなる一番の原因は、作り終わってから全部まとめて片付けていることです。

料理には、煮えるのを待つ時間、焼き目がつくのを待つ時間があります。その間に洗い物をすれば、食べ終わったときにはほとんど片付いています。段取りを知っているかどうかで、同じ料理でもかかる時間は大きく変わります。

しかも、料理の時間は動画を見ながら過ごせます。ベッドで横になってスマホを見ている時間を、ごはんを作る時間に変えるだけです。

待ち時間に洗えば、食後の片付けはほぼ終わる

肉野菜炒めとみそ汁を20分で作る段取り。切ったらまな板と包丁を洗う、みそ汁を煮ている間にボウルを洗う、炒め終わったらフライパンをすぐ洗う。食後は食器を洗うだけ

肉野菜炒めとみそ汁を作る場合の例です。ご飯は炊飯器の予約で、帰る時間に炊けるようにしておきます。

時間料理その間にすること
0〜5分野菜と肉を切る。鍋に水を入れて火にかける—
5〜10分みそ汁の具を煮るまな板と包丁を洗う
10〜15分炒める(火のそばを離れない)—
15〜20分盛り付けて、みそを溶くフライパンをすぐ洗う
食後—食器と汁椀を洗うだけ
  • 使った物から洗う:まな板や包丁は、切り終わったらすぐ洗います。次に使うときもきれいな状態で使えます
  • フライパンは熱いうちに:油や焦げが固まる前なら、さっと洗い流せます(フッ素加工の物は、熱いまま水をかけると傷みやすいので、少し冷ましてから)
  • シンクを空けておく:洗い物がたまっていないと、作業する場所も広く使えます

ただし、火を使っている間はコンロから離れない

洗い物をするのは、コンロが目に入る場所にいるときだけにします。福岡市消防局によると、こんろ火災の出火原因の約6割は、使っている途中でその場を離れる「点火放置」です(福岡市消防局)。

  • 強火で炒めているときや、揚げ焼きのときは、洗い物をしない
  • 弱火で煮ている間に、すぐ隣のシンクで洗う
  • 部屋を離れるときは、必ず火を止める

調味料は、取っ手付きの箱に全部入れてコンロ下へ

料理の途中で「しょう油はどこ?」と探す時間も、毎日だと積み重なります。おすすめは、100円ショップの取っ手付きのボックスに調味料を全部入れて、コンロ下の収納にしまう方法です。

調味料の収納。取っ手付きのボックスに調味料を全部入れてコンロ下にしまう。料理のときは箱ごと出し、終わったら箱ごと戻す。掃除のときも箱を出して拭くだけ
  • 料理を始めるとき、箱ごと出すだけ:1本ずつ探さなくていいので、手が止まりません
  • 終わったら箱ごと戻すだけ:調理台に調味料が出しっぱなしにならず、狭いキッチンでも作業場所が広く使えます
  • 掃除が楽:液だれしても箱の中で止まります。収納の中を拭くときも、箱を出せばすぐ拭けます
  • コンロのすぐ下なので、動く距離が短い:振り返ったり、別の棚まで取りに行ったりしなくて済みます

箱を選ぶ前に、ここだけ測る

  1. コンロ下の高さ:しょう油や油のボトルを立てて入れても、引き出せる高さか
  2. 奥行きと幅:箱を奥まで入れたときに、扉が閉まるか
  3. 取っ手の向き:手前に取っ手が来るように入れると、引き出しやすい

調味料が増えて1つに入りきらなくなったら、「毎日使う物」と「たまに使う物」で2つの箱に分けます。毎日使う物を手前に置きます。

箱に入れる物は、よく使う調味料から決めると迷いません。しょう油、塩、こしょう、油の4本から始めて、使う物が増えたら足していきます。

動画は料理しながらでも見られる

仕事から帰って、ベッドで横になりながらスマホで動画を見ていたら、いつの間にか1時間たっていた。そんな日は多いはずです。

その動画は、料理をしながらでも見られます。切る、煮る、炒める、洗う。どれも手は動いていても、耳と目の半分は空いています。

同じ30分終わったときに残る物
ベッドで動画を見る見た動画だけ。ごはんはまだ
動画を見ながら自炊する見た動画と、できたてのごはん。洗い物もほぼ終わっている

動画を見る時間は同じでも、終わったあとに残る物がまったく違います。自炊の時間を「動画を見る時間」とまとめてしまえば、面倒だと感じにくくなります。

スマホの置き場所だけは決めておく

  • コンロとシンクから離して置く:油や水がかからず、火の近くで熱くならない場所にします
  • 立てて置けるスタンドを使う:調理台に寝かせて置くより、画面が見やすく、場所も取りません
  • 濡れた手で触らない:操作は手を拭いてから。音声だけ聞く動画なら、触る回数も減らせます
  • 火を見るのが先:動画に夢中になって、コンロから目を離さないようにします

料理中は、画面をずっと見なくても内容が分かる動画が向いています。話を聞くだけで楽しめる動画や、何度も見ている好きな番組なら、手元から目を離さずに済みます。

段取りが分かると、時給換算の答えも変わる

シリーズのまとめ記事では、自炊で増える時間を20分として計算しました。持ち帰り弁当との差は1食約322円なので、時給にすると966円です(自炊と外食の1食単価の比較)。

待ち時間に洗い物を済ませて、食後の片付けがほぼなくなれば、増える時間はもっと短くなります。同じ322円の差でも、時間が短くなるほど時給は上がります。「自炊は時間の無駄」と言われたら、段取りで答えられます。

それに、その時間に動画を見ているなら、ただ料理に取られた時間ではありません。どうせ見る動画の時間で、ごはんが1食できて、片付けまで終わっています。

よくある質問

Q1. 料理しながら洗い物をするコツは?

煮ている間や焼き目がつくのを待つ間に、使い終わったまな板や包丁を洗います。ただし、強火のときや揚げ焼きのときは、コンロから離れず火を見ていてください。

Q2. 調味料はどこにしまうと使いやすいですか?

取っ手付きの箱にまとめて、コンロ下にしまうのがおすすめです。料理のときは箱ごと出して、終わったら箱ごと戻すだけなので、探す手間も出しっぱなしもなくなります。

Q3. 自炊の片付けが面倒で続きません

食べ終わってから全部を片付けようとすると、面倒に感じやすくなります。使った物から洗うようにすると、食後は食器を洗うだけになります。

Q4. 料理中に動画を見ても大丈夫ですか?

大丈夫です。スマホはコンロとシンクから離れた場所にスタンドで立てて置き、濡れた手で触らないようにします。動画を見ていても、火を使っている間はコンロから目を離さないでください。

まとめ

  • 煮ている間・焼いている間に洗うと、食後の片付けはほぼ終わる
  • ベッドで見ていた動画は料理しながら見ればいい。見終わったらごはんができている
  • 洗い物はコンロが見える場所で。強火や揚げ焼きのときは火から離れない
  • 調味料は取っ手付きの箱に全部入れてコンロ下へ。出すのも戻すのも掃除も楽
  • 段取りで時間が短くなれば、自炊の「時給」は上がる